食後の血糖値調節まとめ

食後の血糖値調節 1枚で覚える

食事で血糖が上がった場合、

インスリンが分泌されて、肝臓と筋肉で

グリコーゲンとなって貯蔵される、

というところまでは覚えているでしょうけれども、

試験では更に踏み込んで問われます!

もうちょっとだけ詳しく自分の知識にプラスしましょう!!

 

グルコースの取り込み

  1. 食後、糖質が消化酵素により分解されグルコースが小腸から吸収
  2. 一時的に血糖上昇↑
  3. 膵ランゲルハンス島β細胞がインスリン分泌
  4. 肝臓がグルコースを取り込みグリコーゲン
  5. 余剰グルコースを筋肉グリコーゲンへ、脂肪組織中性脂肪(TG)
  6. 血糖値はもとの値へ:食後2時間で基準範囲に戻る⇒OGTT2時間値

 

糖尿病診断基準の語呂へ

 

インスリンの特徴

  • ペプチドホルモン
  • 膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌
  • プロインスリン⇒インスリン+C-ペプチド(インスリンとC-ペプチドは同量分泌=C-ペプチドはインスリン分泌量を反映)
  • 血糖を下げる唯一のホルモン
  • 筋肉・脂肪組織でのグルコースの細胞内取り込み促進
  • 肝臓・筋肉でのグリコーゲン合成促進
  • ほとんどの細胞で蛋白質合成促進
  • グルコースと共にカリウムも細胞内へ取り込まれる(カリウムチャンネル)
  • 溶血検体によりインスリン値低下(赤血球中の蛋白分解酵素)

*脳・赤血球はインスリンに依存せず糖を取り込む

 

食後の血糖値調節

 

国家試験 66回AM34

では実際に国試を解いてみましょう!

 

血糖調節機構の組合せで誤っているのはどれか.

  1. インスリンー解糖系促進
  2. 肝臓ーグリコーゲン合成
  3. グルカゴンーグリコーゲン分解抑制
  4. 脂肪組織ートリグリセライド合成
  5. 腎臓ー糖新生

 

 

解答

  1. インスリンー解糖系促進 ○
  2. 肝臓ーグリコーゲン合成 ○
  3. グルカゴンーグリコーゲン分解抑制 ×:促進(血糖値↑)
  4. 脂肪組織ートリグリセライド合成 ○
  5. 腎臓ー糖新生 ○

答え.3

 

おべで(憶えて)、ねまれ

唯一血糖を下げてくれるホルモン、インスリン。

有名な話ですが、大昔の人類は飢餓に苦しむことが多く、

そんな状態でも活動するため、

血糖を上昇するシステム(血糖上昇ホルモン)は複数準備されましたが

下げるシステム(インスリン)はそれほど重要ではなかった。

 

食べ物にゆとりのある現代では、逆に過食となり

インスリンだけでは補えないことも…

だから中性脂肪が溜まって肥満になったり、

2型糖尿病になったり(-“-;A …アセアセ

まさに現代病ですね~

 

今回は食後の血糖値調節まとめでした。

引き続き次回は「糖新生」です!

一緒に覚えちゃいましょう!!

へばまだな~(*’▽’)

 

 

 

出典:第66回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp210416-07a_01.pdf

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