出ました~(苦笑) ミカエリス・メンテン式!
いろいろな教本では式が何本も出てきて、変換されていき
最後にミカエリス・メンテン式を導き出すという...
読む気失せません?途中で理解できなくなっちゃいません?
自分はこのタイプの問題捨ててましたヾ(*´∀`*)ノ
だってわかんねーんだもん(泣)
しかし、上記のプロット画像とミカエリス・メンテン式さえ覚えれば
だいぶ解けるようになりますよ~(ミカエリス・メンテン式の語呂は別で紹介)
言葉で丸暗記もありですけど、イメージ画像で負担減らしちゃいましょう!
ミカエリス定数〈Km〉の要点
- 最大反応速度の1/2の速度を示すときの基質濃度
- 単位はmol/Lやmmol/Lなど
- 反応速度が基質濃度に比例(1次関数)する反応を1次反応
- 反応速度が基質濃度に関係なくほぼ一定(変化なし)となる反応を0次反応
- 酵素と基質との親和性を表し、Kmが小さいほど親和性が高い(1次反応.基質が効率よく反応)
- Km、最大反応速度(Vmax)を求めるラインウィーバー・バーク法
- [S] >> Kmの場合は0次反応(プロット画像より[S] がKmより右側)
- [S] << Kmの場合は1次反応(プロット画像より[S] がKmより左側)
- アイソザイムによって異なる
- 酵素活性測定を可能にするのは0次反応(反応速度が低下しない.最大感度での分析)
- 酵素活性測定(0次反応)の基質濃度はKmの10倍以上を用いる
- 終点分析法を可能にするのは1次反応(Kmが小さく親和性が高いため、目的物質が最後まで反応)
㊟ミカエリス・メンテン式の語呂合わせは別で紹介します。
酵素反応の要点
- アポ酵素+補酵素=ホロ酵素
- 律速酵素は、関連する反応過程のうち最も反応速度が遅い。
- 影響因子:pH、温度、緩衝液の種類、基質濃度
- 酵素サイクリング法は高感度測定に有用。
㊟阻害(拮抗・非拮抗阻害)や終点分析法の特徴については別でまとめます。
国家試験 67回PM32
では実際に国試を解いてみましょう!
Michaelis-Mentenの式について正しいのはどれか.ただし、
[S]:基質濃度、v:速度、Vmax:最大反応速度、Km:Michaelis定数とする.
- Km値の単位はmg/dLで表す.
- 0次反応領域でVmaxがえられる.
- Km値とはVmaxの1/3の速度を与える[S]を意味する.
- [S] がKm値に対して著しく低いときv=Vmaxに近似する.
- 終点分析法で反応時間を早めるにはKm値が大きい酵素を使用する.
解答
- Km値の単位はmg/dLで表す.×:mol/L
- 0次反応領域でVmaxがえられる.○
- Km値とはVmaxの1/3の速度を与える[S]を意味する.×:1/2
- [S] がKm値に対して著しく低いときv=Vmaxに近似する.×:下記で説明
- 終点分析法で反応時間を早めるにはKm値が大きい酵素を使用する.×:小さい→親和性高い
「4.」はミカエリス・メンテン式v=Vmax × [S]/Km + [S]で考える。
[S] がKm値に対して著しく高い場合、Kmはほとんど無いようなものとなる。
つまりKm+[S]≒[S](1+∞≒∞みたいなイメージ)
よって式がv=Vmax × [S]/[S]となり、[S]が約分されv=Vmax
答え.2
おべで(憶えて)、ねまれ
今回のまとめは国家試験で問われる、
必要最低限をまとめているかたちです。
ラインウィーバー・バークのプロットに繋げるなどの場合は
しっかりと理解が必要ですからね~
ちなみに2級臨床検査士でも毎回問われてますね!
ミカエリス・メンテン式の語呂や阻害については
別で説明しますので、お待ちくださいませ!
今回はミカエリス・メンテン式の要点でした。
まだ今度な~( ´Д`)ノ~バイバイ
出典:第67回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp210416-07a_01.pdf
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