実は一番覚えるの苦手なのがリポ蛋白((+_+))
CM(カイロミクロン)、VLDL、IDL、LDL、HDL。
これらの特徴がまあ多い(泣)
B100やC2、LCATとかⅡa型、コア部分とか・・・
いろいろありすぎて、ごちゃごちゃしちゃうんですよね(´;ω;`)
まずはリポ蛋白の基礎知識となる比重や主要脂質の要点を1枚のスライドで
イメージとして覚えちゃいましょう!!
1枚で覚える特性
- 比重:CM<VLDL<IDL<LDL<HDL(1.063~1.210)
- 大きさ:CM>VLDL>IDL>LDL>HDL
- 主要脂質:CM[TG]、HDL[蛋白質・リン脂質]
- アガロース電気泳動:⊖CM(原点)→LDL(β)→IDL→VLDL(preβ)→HDL(α)⊕
*国試で比重の数値までは問われていないようですが、
臨床検査士では問われていました。
LDLとHDLの境界となる1.063だけでも覚えておくと良いかも!
電気泳動
- アガロースゲルの移動度は電荷の大きさ
- アガロースゲルではVLDLとLDLの位置がPAGと逆
- IDLはVLDLとLDLの中間に微量に存在
- PAG(ポリアクリルアミドゲル)の移動度は粒子の大きさ
- PAGは比重または大きさの順列と対応
特徴まとめ
- 比重(蛋白量に比例):CM<VLDL<IDL<LDL<HDL(1.063~1.210)
- 大きさ:CM>VLDL>IDL>LDL>HDL
- TG量(蛋白量に反比例):CM>VLDL>IDL>LDL>HDL
- 蛋白量(≒リン脂質量):CM<VLDL<IDL<LDL<HDL
- コレステロール量が多いのはLDL、IDL
- アガロースゲルの移動度は電荷の大きさ
- アガロースゲルではVLDLとLDLの位置が逆
国家試験 66回AM40
では実際に国試を解いてみましょう!
リポ蛋白について誤っているのはどれか.
- HDLはLDLよりも蛋白質含量が高い
- IDLはLDLとVLDLの中間の比重をもつ
- カイロミクロンはVLDLよりも粒子サイズが大きい
- VLDLはカイロミクロンよりもトリグリセライド含量が低い
- LDLはアガロースゲル電気泳動法でVLDLよりも陽極側に移動する
解答
- HDLはLDLよりも蛋白質含量が高い○
- IDLはLDLとVLDLの中間の比重をもつ○
- カイロミクロンはVLDLよりも粒子サイズが大きい○
- VLDLはカイロミクロンよりもトリグリセライド含量が低い○
- LDLはアガロースゲル電気泳動法でVLDLよりも陽極側に移動する×:VLDLとLDLの位置が逆
答え.5
おべで(憶えて)、ねまれ
とりあえずは比重の順番(CM<VLDL<IDL<LDL<HDL)を覚えて、
蛋白量は比重と同じ、大きさは比重の逆とイメージで
付け加えて覚えていきましょう!
知識量の多い、リポ蛋白攻略の第一歩です!!
千里の道も一歩より👣
今回は「リポ蛋白の特徴 1枚で覚える」でした。
ではでは、また次回で!
せんば、まだ今度な~( ´Д`)ノ~バイバイ
出典:第66回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp210416-07a_01.pdf
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