ラケットのガットを張り替えをする職人さん。
タバコを吸いながら集中して、
ガットを縦と横、互い違いに張っていく、
まさに愛煙家の職人ですね!
1型糖尿病
- 免疫機構が膵臓β細胞を破壊する
- インスリン分泌が産生できなくなり高血糖
- 若年者(小児~青年期)に多い
- 多尿・口渇・多飲・体重減少
- 血糖↑、HbA1c↑
- 尿中C-ペプチド↓(インスリン欠乏)
- 昏睡、血中・尿中ケトン体↑(ケトアシドーシス)
- 治療:インスリン注射、低血糖の予防(糖類摂取)
- 劇症1型糖尿病:数日でケトアシドーシス、HbA1cが正常
- 緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM):自己抗体持続陽性
抗GAD抗体
- 抗グルタミン酸脱炭酸酵素抗体
- 最も臨床で使われている
- 1型糖尿病発症時に陽性となり、経過につれて陰性化
- 発症直後は約60~90%で陽性化
- 糖尿病発症の数~10年前から、親や兄弟の抗GAD抗体陽性のことがある(発症予知)
抗IA-2抗体
- IA-2(膵島の蛋白)に対する自己抗体
- 若年者1型糖尿病発症直後の約70~80%で陽性
- 抗GAD抗体陰性だが、30歳未満で1型糖尿病を疑う場合に有用
*anti-insulinoma-associated-protein-2 antibodyの略
IAA(インスリン自己抗体)
- 内因性はBリンパ球産生
- 外因性はインスリン製剤由来
- インスリンと反応し低血糖
- 小児1型糖尿病発症直後の約70~90%で陽性
- ヒト由来製剤開発で、IAAの産生は少なくなった
- 親や兄弟、子の発症予知に有用
*insulin auto-antibodyの略
ICA(膵島細胞抗体)
- 間接蛍光抗体法(O型膵凍結切片抗原)
- 他の抗体測定の方が特異性が高い(歴史的な検査)
- 1型糖尿病の約65~85%で陽性
- restricted(selective)型:β細胞のみと反応、1型糖尿病との関連不明瞭
- 非restricted型:1型糖尿病発症直後や親や兄弟、子で陽性率高
*anti-islet cell cytoplasmic antibodyの略
国家試験 66回AM13
では実際に国試を解いてみましょう!
1型糖尿病と関連のある自己抗体はどれか.
- 抗GAD抗体
- 抗SS-A抗体
- 抗平滑筋抗体
- 抗リン脂質抗体
- 抗サイログロブリン抗体
解答
- 抗GAD抗体 ○
- 抗SS-A抗体 ×:シェーングレン症候群
- 抗平滑筋抗体 ×:自己免疫性肝炎
- 抗リン脂質抗体 ×:抗リン脂質抗体症候群(APS)
- 抗サイログロブリン抗体 ×:慢性甲状腺炎(橋本病)
答え.1
ゴロみて、ねまれ
1型糖尿病の自己抗体で代表的なのは抗GAD抗体です。
他の抗IA-2抗体・IAA・ICAは
I:インスリンに関連した言葉の略だと知っていれば
楽に覚えられますね!
今回は1型糖尿病の自己抗体の語呂合わせでした。
せば、まんず今度な~(^_^)/~
出典:第66回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp200414-07a_01.pdf
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