感染症マーカーの語呂(真菌・細菌)

感染症マーカーの語呂 第67回PM

何の混じりっけなしの完璧な赤色。

綺麗な深紅の熱帯魚【ベタ】!

このベタを鑑賞しながら、桜ワインを呑む。

そしてワインの肴に、さやえんどう(*´▽`*)

なんて至福の一時なんでしょう!

 

細胞壁成分を検出

1.(1→3)β-D-グルカン

  • 真菌細胞壁構成成分
  • 深在性真菌症(カンジダ症など)
  • 接合菌(ムコール)の細胞壁には存在しない
  • クリプトコッカス症は厚い莢膜で上昇しない
  • 経時的測定意義は乏しい(偽陽性が多い)
  • 偽陽性:抗真菌薬、輸血、透析(セルロース透析膜)、ガーゼ

 

2.エンドトキシン

  • グラム陰性菌細胞壁構成成分
  • リポ多糖(LPS)
  • 別名は内毒素
  • サイトカイン産生を誘導し、ショック、発熱、アジュバンド活性、DICなどを引き起こす

 

 

その他

3.プロカルシトニン(PCT)

  • カルシトニンの前駆体(Ca調整ホルモン)
  • 通常は甲状腺C細胞産生(血中に出ない)
  • 感染症では甲状腺以外でも産生(血中に放出)
  • 敗血症の診断に有用
  • CRPに比べて早期に上昇(2~3時間)
  • CRPに比べて半減期が短い
  • 偽陽性:全身性の重症外傷、重症熱傷、急性呼吸促拍症候群

 

4.プレセプシン

  • 細胞表面抗原CD14
  • 食細胞が細菌貪食後に残ったCD14を検出
  • 細菌感染・敗血症の診断

 

 

国家試験 67回PM41

では実際に国試を解いてみましょう!

 

病原体の構成成分で検査に用いられるのはどれか.2つ選べ.

  1. プレセプシン
  2. エンドトキシン
  3. プロカルシトニン
  4. アミロイドA蛋白
  5. (1→3)-β-D-グルカン

 

 

解答

  1. プレセプシン ×:細胞表面抗原
  2. エンドトキシン :細菌の細胞壁
  3. プロカルシトニン ×:自身のホルモン
  4. アミロイドA蛋白 ×
  5. (1→3)-β-D-グルカン :真菌の細胞壁

答え.2,5

 

ゴロみて、ねまれ

微生物学の分野のように感じますが、

エンドトキシンや(1→3)-β-D-グルカン、プロカルシトニンは

血液中に放出されたものを検出するので、検体は血漿・血清を用います。

つまりは検体部門の汎用機を使うんですよね~

だから臨床化学分野でも出題されます!!

ここ辺りの項目が細菌検査室とリンクしてきます。

 

 

今回は真菌・細菌の感染症マーカーの語呂合わせでした!

せば、ねねねな~(=_=)

 

出典:第67回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp210416-07a_01.pdf

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