実際に現場で電子天秤使うのは、
微生物・輸血などの秤量でしょうかね。
研究分野になると出番は結構あると思いますが、
生化学のルーチン業務ではあまり使ったことがないですね(´-∀-`;)
原理
- 質量を電流または電圧として取り出す
- 電磁式とロードセル式がある
- 電磁式は分銅の代わりに電磁力で釣り合わせる
- ロバーバル機構(試料や分銅をのせる位置に関係なくバランスをとる)
設置場所
1.傾き
- 安定した水平な場所
- 丈夫でガタつかない実験台など
2.気流
- 空気の流れがない
- エアコン、換気口、ドア・窓の近くを避ける
3.温度
- 極度な温度変化がない
- 基準温度は20℃
- 20℃以上で重く、20℃以下で軽くなる
4.振動
- 振動がない安定したところ
- 設置台は動かないものを選択
- 除震台の設置
- 2階以上のフロアに置かない(高層ビル)
- 1階の壁沿いに設置
5.光
- 直射日光が当たらない
- 試料と周囲との温度差による対流
6.湿度
- 60~80%が望ましい
- 50%以下だと帯電しやすい
- 静電気の吸引力や反発力の影響
7.ほこり、電磁波、磁界がない
国家試験 67回PM100
では実際に国試を解いてみましょう!
電子天秤の設置場所として適切なのはどれか.
- 気流が十分にある.
- 設置台が可動する.
- 温度が10℃である.
- 日当たりが良好である.
- 相対湿度が60%である.
解答
- 気流が十分にある. ×:気流の影響を受けない
- 設置台が可動する. ×:振動がない安定したところ
- 温度が10℃である. △:10℃でも安定していれば可
- 日当たりが良好である. ×:直射日光は避ける
- 相対湿度が60%である. ○
答え.5
おべで(憶えて)、ねまれ
電子天秤の設置条件としては、
「フラット」がキーワードでしょうかね。
常に変動がない状態。明鏡止水のように
ブレないことが大事ですね!
今回は電子天秤の設置場所でした。
せばまだ今度な~(*’▽’)
出典:第67回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp210416-07a_01.pdf
コメント