LCATの語呂

LCATの作用 第66回AM

ふくよかな体型の猫ちゃん。

エステで痩せようとしています。

リゾート地でのマッサージを味わえるなんて、

なんてリッチな猫なんでしょう!!

 

  

要点

  • 肝臓で合成され、半減期も短いため肝臓の脂質代謝異常の指標
  • 多くがHDLと結合して存在
  • リゾレシチンはレシチンから脂肪酸を引き抜いて合成
  • エステル型コレステロール遊離型コレステロールと遊離脂肪酸(レシチン転移)から合成
  • 活性化因子:アポ蛋白A1C1(弱い)

 

作用イメージ

  • HDL上にあるLCATがレシチンの脂肪酸を引き抜く(β位脂肪酸転移)
  • 引き抜いた脂肪酸を遊離型コレステロールに転移し、エステル型コレステロールを生成
  • レシチンは脂肪酸が抜けるとリゾレシチンとなる
  • 合成・処理は肝臓(わずかに小腸)⇒肝疾患で低下
  • LCATを活性化するのがアポ蛋白A1C1(弱い)

 

低下・上昇する疾患

低下する疾患

  • 肝疾患(肝硬変、劇症肝炎、急性肝炎、肝癌など)
  • LCAT遺伝子異常(家族性LCAT欠損症や魚眼病)

 

上昇する疾患

  • 原発性脂質異常症
  • ネフローゼ症候群
  • 肥満
  • 糖尿病
  • 妊娠
  • プレドニゾロン投与(抗炎症作用、抗アレルギー作用)

 

国家試験 66回AM41

では実際に国試を解いてみましょう!

 

レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ〈LCAT〉反応の生成物はどれか.

2つ選べ.

 

  1. 遊離脂肪酸
  2. リゾレシチン
  3. トリグリセライド
  4. スフィンゴミエリン
  5. エステル型コレステロール

 

 

解答

  1. 遊離脂肪酸 ×:LCATの基質(レシチンから引き抜く)
  2. リゾレシチン 
  3. トリグリセライド ×:関連無し。リパーゼによって分解。
  4. スフィンゴミエリン ×:関連無し。スフィンゴミエリナーゼによる分解。
  5. エステル型コレステロール 

答え.2,5

 

  

 

ゴロみて、ねまれ

LCATって結構耳にするんですが、

脂質代謝系は覚えるのが多すぎて、

あまり記憶に残らないんですよね~(苦笑)

今回の語呂はアポ蛋白の一部の機能も

一緒に覚えられますので、少しづつですが

脂質の知識を積み上げていきましょう!!

 

今回はLCATの語呂合わせでした!

せばな~まだ今度な~~($・・)/~~~

 

 

 

出典:第66回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp200414-07a_01.pdf

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