ふくよかな体型の猫ちゃん。
エステで痩せようとしています。
リゾート地でのマッサージを味わえるなんて、
なんてリッチな猫なんでしょう!!
要点
- 肝臓で合成され、半減期も短いため肝臓の脂質代謝異常の指標
- 多くがHDLと結合して存在
- リゾレシチンはレシチンから脂肪酸を引き抜いて合成
- エステル型コレステロールは遊離型コレステロールと遊離脂肪酸(レシチン転移)から合成
- 活性化因子:アポ蛋白A1、C1(弱い)
作用イメージ
- HDL上にあるLCATがレシチンの脂肪酸を引き抜く(β位脂肪酸転移)
- 引き抜いた脂肪酸を遊離型コレステロールに転移し、エステル型コレステロールを生成
- レシチンは脂肪酸が抜けるとリゾレシチンとなる
- 合成・処理は肝臓(わずかに小腸)⇒肝疾患で低下
- LCATを活性化するのがアポ蛋白A1、C1(弱い)
低下・上昇する疾患
①低下する疾患
- 肝疾患(肝硬変、劇症肝炎、急性肝炎、肝癌など)
- LCAT遺伝子異常(家族性LCAT欠損症や魚眼病)
②上昇する疾患
- 原発性脂質異常症
- ネフローゼ症候群
- 肥満
- 糖尿病
- 妊娠
- プレドニゾロン投与(抗炎症作用、抗アレルギー作用)
国家試験 66回AM41
では実際に国試を解いてみましょう!
レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ〈LCAT〉反応の生成物はどれか.
2つ選べ.
- 遊離脂肪酸
- リゾレシチン
- トリグリセライド
- スフィンゴミエリン
- エステル型コレステロール
解答
- 遊離脂肪酸 ×:LCATの基質(レシチンから引き抜く)
- リゾレシチン ○
- トリグリセライド ×:関連無し。リパーゼによって分解。
- スフィンゴミエリン ×:関連無し。スフィンゴミエリナーゼによる分解。
- エステル型コレステロール ○
答え.2,5
ゴロみて、ねまれ
LCATって結構耳にするんですが、
脂質代謝系は覚えるのが多すぎて、
あまり記憶に残らないんですよね~(苦笑)
今回の語呂はアポ蛋白の一部の機能も
一緒に覚えられますので、少しづつですが
脂質の知識を積み上げていきましょう!!
今回はLCATの語呂合わせでした!
せばな~まだ今度な~~($・・)/~~~
出典:第66回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp200414-07a_01.pdf
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