メトロポリタン美術館:フェルメールまとめ

《信仰の寓意》モチーフ解説 アート

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」を

国立新美術館にて観てきました!

フェルメールの作品は《信仰の寓意

メトロポリタン美術館は1番多くフェルメールの作品を

所蔵しているんです。その中でも評価の高いのが今作!!

「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」の

窓辺で手紙を読む女》と共に今年は日本に

2作品が来てくれました。嬉しいですね~

注目ポイント

1.演劇的なポーズの女性

  女性(信仰の擬人化)が地球儀を踏みつけ(世界をカトリック教が統治)、

  吊り下げられたガラス玉(天国:地球儀との対比)を見ている。

  信仰という概念を擬人化するにあたり、チェーザレ・リーパの

  「イコノロギア」を参考にしたと考えられる。

 

2.散りばめられた暗示

  • 磔刑図(画中画):ヤーコブ・ヨルダーンスの「キリストの磔刑」
  • 十字架(磔刑)・聖杯(ぶどう酒→キリストの血)・聖書(信仰):ミサ(聖餐式)
  • 四角い石(信仰)がヘビ(悪)を押しつぶす:キリスト教は悪に勝つ
  • リンゴ:アダムとイヴが口にした知恵の果実(原罪)

 

3.フェルメールらしくない作品

  • 日常を切り取ったフェルメールの作品とは異なる
  • 個人(市民)の依頼で制作した?
  • 依頼主は礼拝のために注文したカトリック信者?
  • 室内での礼拝用?(カトリックの公的礼拝は禁止されていた)

  

比べてみる”地球儀”

  • 「地理学者」に同じ地球儀
  • 「地理学者」の方が光を意識している
  • 地球儀は17世紀初頭のJ・ホンディウス作

 

メトロポリタン所蔵のフェルメール

メトロポリタン美術館は1番多く

フェルメール作品を所蔵しています。

その数、5点!!!

  • 信仰の寓意
  • 眠る女:失恋、仮面(画中画)、キューピッド
  • 窓辺で水差しを持つ女:純潔、受胎告知、「取り持ち女」
  • リュートを調弦する女:恋愛、恋人不在
  • 少女:貴重なトロ―二―(他、真珠の首飾りの少女)

 

もんぞみたいな日記

フェルメール唯一の寓意画。

フェルメールらしくないのですが、

そんな中でも、

  • カーテン:トロンプ・ルイユ(だまし絵)
  • 耳飾り・カーテン:ポワンティエ(光の粒)

が垣間見ることができました。

フェルメール後期の作品ということで、

新たな作風を模索する葛藤、苦闘が感じられました。

 

今回は国立新美術館 企画展

「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」

フェルメール《信仰の寓意》を観てきてのまとめでした。

まんずまだな~( ´Д`)ノ~バイバイ

 

メトロポリタン美術館展まとめ 第1章「信仰とルネサンス」へ

メトロポリタン美術館展まとめ 第2章「絶対主義と啓蒙主義の時代」へ

フェルメール:窓辺で手紙を読む女へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました