血糖コントロールの指標
ヘモグロビンA1c (HbA1c)
基準範囲:4.9~6.0%(NGSP値)
過去1~2ヵ月の血糖コントロールの指標
HbAのβ鎖N末端バリンのアミノ基と
グルコースのアルデヒド基の可逆的シッフ反応により、
不安定HbA1cから安定なケトアミン型HbA1cが生成される。
偽高値
- 尿毒症
- 大量のアスピリン投与
- 大量のビタミンC服用
- 乳び血症
- 高ビリルビン血症
- 異常ヘモグロビン(陰性荷電)
偽低値
- 出血性の貧血
- 溶血性貧血
- 鉄欠乏性貧血の治療開始時
- 妊娠
- 輸血後
- 異常ヘモグロビン(陽性荷電)
国家試験 67回AM29
では実際に問題を解いてみましょう!
血糖コントロールの指標について正しいのはどれか.
- HbA1cは溶血性貧血で低値になる.
- HbA1cは過去2週間の平均血糖値を反映する.
- グリコアルブミンは過去約2か月の平均血糖値を反映する.
- 1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は腎性糖尿で高値になる.
- 1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は過去約3か月の平均血糖値を反映する.
解答
- ○:HbA1cは溶血性貧血で低値になる.
- ×:HbA1cは過去1~2か月の平均血糖値を反映する.
- ×:グリコアルブミンは過去約2週間の平均血糖値を反映する.
- ×:1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は腎性糖尿で低値になる.
- ×:1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は過去数日間の平均血糖値を反映する.
答え.1
ゴロみて、ねまれ
HbA1cについては、採取容器についての話題があったので、
出題されるかもです。
偽高値の語呂や他の血糖コントロールの指標については、またの機会に!
1,5-AG だけは低値が異常値となるので、問題にされやすいんですよね~
今日はこのへんで!まずな~(^_^)/~
出典:第67回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp210416-07a_01.pdf
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