糖新生、解糖系、グリコーゲン合成・分解、
言葉がいっぱいありすぎて、高血糖と低血糖
それぞれの場合の作用がこんがらがってしまいません?
ここでは糖新生の知識を固めましょう!!
糖新生の要点
- 血中グルコース低下時、グリコーゲン以外からグルコースを合成
- 筋肉からは乳酸≒ピルビン酸、アミノ酸≒アラニンが原料
- 脂肪組織からはグリセロールが原料
- 糖新生の主な臓器は肝臓、わずかに腎臓
- 基本、細胞質でオキサロ酢酸(糖新生のみに関与)→ホスホエノールピルビン酸→グリセルアルデヒド-3-リン酸を経てグルコースを合成
- 糖新生のみで働く酵素:ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ、フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ、グルコース-6-ホスファターゼ
- 脂肪組織で脂肪が分解され遊離脂肪酸(FFA)が生産される。FFAは全身でエネルギー源として消費される。
- FFAは肝臓で消費されるとケトン体となる。ケトン体は脳で利用できるが、過剰に蓄積するとケトアシドーシスとなる。
糖新生経路
- オキサロ酢酸は糖新生のみに関与
- グルコース-6-ホスファターゼ、フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼは糖新生のみで使用される酵素
糖新生の流れ
国家試験 66回AM34
では実際に国試を解いてみましょう!
注:前回の「食後の血糖値調節まとめ」と同じ問題です
血糖調節機構の組合せで誤っているのはどれか.
- インスリンー解糖系促進
- 肝臓ーグリコーゲン合成
- グルカゴンーグリコーゲン分解抑制
- 脂肪組織ートリグリセライド合成
- 腎臓ー糖新生
解答
- インスリンー解糖系促進 ○
- 肝臓ーグリコーゲン合成 ○
- グルカゴンーグリコーゲン分解抑制 ×:促進(血糖値↑)
- 脂肪組織ートリグリセライド合成 ○
- 腎臓ー糖新生 ○
答え.3
おべで(憶えて)、ねまれ
血糖を上げるホルモンがどのように血糖を
体内から作り出し血糖値を上昇するのが糖新生なんですね!
糖新生経路の最終段階で使われる酵素の
グルコース-6-ホスファターゼは肝臓と腎臓にしかありません!
だから糖新生は肝臓と腎臓で行われるんですね~
かんじんな酵素です!!
今回は糖新生まとめでした。
へんばまずな~(/・ω・)/
出典:第66回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp210416-07a_01.pdf
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