ドクターは貴重ですからね!
医師不足でタスクシフトなんてことにもなってますし・・・
秘宝館で大事にしましょう!!
でも現場で働いてもらいたいので、CGで展示します(笑)
間接(非抱合)型ビリルビン
- 老廃赤血球のヘモグロビンに由来する
- 疎水性のためアルブミンと結合し肝臓へ
- 水に難溶性のため尿中に排泄されない
- 赤血球(老化)→脾臓(ヘモグロビン分解)→肝臓(グルクロン酸抱合前)
直接(抱合)型ビリルビン
- 間接(非抱合)型ビリルビンが肝臓でグルクロン酸抱合され生じる
- 水溶性であり尿に排泄される
- 胆汁色素の主成分
- 肝臓(グルクロン酸抱合後)→胆のう(胆汁)→腸肝循環→腎臓(尿)
ビリルビン増加と疾患
①間接(非抱合)型ビリルビン増加⇒抱合前に障害
- 溶血性貧血:遺伝性球状赤血球、感染症、薬品、毒素
- 新生児黄疸:未熟な肝臓のためグルクロン酸抱合されず↑
- 体質性黄疸:Gilbert(ジルベール)病、Crigler-Najjar(クリグラー・ナジャール)病
- マラリア:鎌状赤血球性貧血
②直接(抱合)型ビリルビン増加⇒抱合後に障害
- 閉塞性黄疸(胆道閉塞による胆汁排泄障害):胆石、結石、腫瘍、狭窄
- 肝細胞性黄疸(胆管への運搬能↓血中↑):急性・慢性肝炎、肝硬変、薬剤性肝障害
- 体質性黄疸:Dubin-Johnson(デュビン・ジョンソン)症候群、Rotor(ローター)症候群
国家試験 66回AM37
では実際に国試を解いてみましょう!
グルクロン酸抱合の不良により間接ビリルビンが増加するのはどれか.
- 閉塞性黄疸
- 溶血性貧血
- Gilbert症候群
- 急性ウイルス性肝炎
- Dubin-Johnson症候群
解答
グルクロン酸抱合の不良(肝細胞性)により間接ビリルビンが増加するのはどれか.
- 閉塞性黄疸 ×:直接ビリルビン↑
- 溶血性貧血 ×:間接ビリルビン↑だが、溶血のため抱合前に原因
- Gilbert症候群 ○:グルクロン酸抱合に関わる遺伝子異常による体質性黄疸
- 急性ウイルス性肝炎 ×:肝細胞壊死による直接ビリルビンの流出
- Dubin-Johnson症候群 ×:遺伝子異常による直接ビリルビンの排泄障害
答え.3
ゴロみて、ねまれ
抱合型ビリルビンって直接だっけ?間接だっけ??
日本語の疾患(溶血性、閉塞性)は
名前から原因箇所が予測できますが、
英語の疾患(GilbertやRotor)はどちらのビリルビンが
増加するか紐づけするのが難しいですよね。
有名な覚え方に直接(DiRect)ビリルビンから、
「D」⇒Dubin-Johnson症候群、「R」⇒Rotor症候群
と覚えるのもありますね!!
本来はビリルビン代謝のイラストが頭の中に浮かべば、
疾患に関しても覚えやすいですが、代謝についてはまた今度!
今回はビリルビン疾患の語呂合わせでした!
せばまだな~( ´Д`)ノ~バイバイ
出典:第66回臨床検査技師国家試験問題および正答について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp200414-07a_01.pdf
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